今回はダウンライトの交換について書いてゆきます。
この記事に来られた方は、家のダウンライト照明をLED化したいなあ、LEDダウンライトって電球だけ取替えできないの?
LED一体型のダウンライトって、ダウンライトごと交換しないといけないの?
交換の費用っていくらぐらいって思って来られた方だと思います。
ダウンライトって電球が切れたらどうやって交換したらいいの?
自分で交換できるのかなぁ、教えてください!
この記事を読むことで以下のことがわかります。
ダウンライトの交換が増えている理由
ダウンライトは自分で交換できるのか?
ダウンライト交換にかかる費用の目安は
なぜ住宅にダウンライトが増えたのか
取替えの注意点のまとめを記事の最後に記載していますので、
ぜひ最後まで読んでください。
ダウンライトのLED化
ダウンライトが一般住宅に普及し始めたのは、まだ白熱電球の時代でした。その後は電球が蛍光灯になり、2024年の現在は、光源のLED化が格段に進み、ダウンライトのほぼ全てがLEDタイプになっています。
特別な理由が無ければ、販売されているダウンライトの光源はLEDです。
しかし、今も多くの白熱灯や蛍光灯のダウンライトは建物には使われています。
交換用の白熱ランプの生産は終了し、蛍光灯の生産を終了すると発表したり、すでに自社生産を終了したメーカーも多くなっています。
また、「水銀に関する水俣条約」において、蛍光灯の製造と輸出入を2027年末までに禁止することが合意されました。
いずれ、既存のダウンライトはLEDタイプに交換する日が必ずやってきます。
初期のLEDダウンライトが寿命の時期にきている
LEDダウンライトが発売されたのは2010年頃です。
それから月日は経過し10年以上になりました。
初期のLEDダウンライトは寿命を迎えています。
つまり、LED照明の交換や取替えが始まっています。早いものですね。
LED素子の寿命は概ね40000時間程度と性能表記されており、住宅で普通に生活しながら毎日使っても、10年以上は十分にもつ計算です。
しかしこれはLEDの発光素子の寿命を言っているのであり、照明器具全体の寿命は8~10年と言われています。
これは、LEDの発光素子以外の電子部品や電線類にも寿命があり、総合的に安全を考慮して器具丸ごとの交換が推奨されているわけです。
つまり、LED照明の寿命には以下の2つの寿命があり、どちらか短い方が実寿命と理解すべきでしょう。
・LED素子の寿命は、点灯時間⇒例:40000時間
・照明器具全体は設置期間⇒8年から10年
LEDダウンライトの低価格化がすすんだ
LEDダウンライトが発売されたころの価格は、1灯で2万円を超えていました。
しかしLED照明は電気代が白熱灯の約1/10、蛍光灯の約1/2になることから省エネ化の波にのって爆発的に普及しました。
その時の日本は、東日本大震災に伴う電力のひっ迫がありました、器具の価格が高くてもLEDの採用が進んだ時期でもありました。
1灯で2万円を超えていたLEDダウンライトですが、
現在は同等の性能のものが定価で4000円以下、実勢価格ではLED電球より安いものも増えています。
ならば、電球を交換するより器具ごと交換を考えるのが安全で合理的ですよね。
ダウンライトは自分で交換できる?
ダウンライトの交換には電気工事士の資格が必要です。
え!って言う方もいらっしゃると思いますが、結線工事には第二種電気工事士資格以上の工事士資格が必要になるからです。
第二種電気工事士以上の国家資格を取得すれば、ダウンライトの取り換え工事は可能になります。
ダウンライトの交換って難しいの?
すでに設置済みのダウンライトを取り換えるなら、実は簡単なんです。
比較的新しいダウンライトは天井にバネだけで止まっており、外し方はダウンライトの縁枠を手で持って、グイっと下に引き下げるだけなんです。
でも、配線は資格がないとできません。
へぇ、バネで止まっているだけなんだ、どうりでネジとか見えないんですね。
そう、外すのはフチを持って下に引き下げるだけなんだ。
引き下げるとコードで繋がった状態ででてくるんだよ
かなり旧式のダウンライトは、先に反射板などを外す必要があり、バネではなくスライド金具で固定されています。ネジや金具が固着してると取り外しの方に手間取るかもしれません。
天井に上向きで長時間苦戦するのは慣れないとかなり辛い作業です。
私はイケ〇の組み立て式の家具よりは簡単だと思っていますが。
ダウンライト交換にかかる費用の目安
既存のダウンライトの取り換え工事がそんなに難しくないものの、資格のある方にお願いするしかありません。その時に気になるのが費用ですよね。
ダウンライトの交換にかかる費用(目安)
現場出張費:5000円~8000円(距離や時期で大きく変動)
取り換え費:1灯あたり約1500円~2000円
廃棄費等:1灯あたり300円~500円
※新規器具代含まず (当サイト独自調べ)
ダウンライトを新規に設置する場合は、別途天井に開口工事+配線する費用が必要で、工事が可能か天井裏の事前調査も必要となります。
交換費用を安くするコツ
家の近くの電気工事店に依頼することです。
理由は、上記の出張費5000円~8000円を安くしてもらうようにお願いすることが可能だからです、交渉の余地が大きいわけです。
近所の電気屋さんが脚立を持って歩いて行ける近い場所なら「お値下げ」の可能性は大です。近所の電気工事店に電話して交渉しましょう。
そっか、近所の電気工事屋さんに頼めばいいんだ!
そう、出張費を低く出来れば、とても安くなるよ
家電量販店やホームセンターで器具を買えば工事も受け付けてくれるよ。価格比較は器具と工事費の総額で検討を。
全国対応!工事のお見積りはこちら
器具を安く買うならやはりネット通販です、メーカー定価の半額以下で買えます。
自分で器具を購入して、工事だけ依頼するのが費用を安くするテクニックです。
購入時の器具選定の注意は、天井の穴寸法を間違えないことです。
器具枠の外寸法ではなく、天井の穴の寸法が重要です。
大半のダウンライトはどのメーカーも穴の寸法が標準化されており、
直径100ミリ、125ミリ、150ミリの三種類です。
穴寸法の確認のために器具を下すだけなら資格が無くてもかまいません、要は配線工事に資格が必要なんだ。
下におろせたら穴の直径をメジャーで測ろう。
直径100、125、150mmなら標準サイズ。選べる器具も多いよ。
ちなみに写真の穴は150mmでした。
特に古いダウンライトは例外の寸法もあります、これは注意が必要です。
さらに大きな穴を開けるか、穴埋め工事が必要となり大掛かりな工事になってしまいます。
もう一点注意があります、それは埋め込み深さです。
それは、既設のダウンライト照明器具より埋め込み深さの高い(器具の高さが高い)と天井内のものに当たって入らない場合があるからです。
でも、LEDダウンライトは近年の進化によって薄型になっていますので、既設のダウンライトより器具の厚さが大きいことはホント少ないと思います。念のため確認してください。
近年の戸建住宅の天井は、断熱材が施工されていることが大半です。断熱施工にも対応した「SBタイプ」のダウンライトを選んでおけば間違いありません。
一般的なダウンライトの価格が見られます
実勢価格の参考にクリックしてみてください
(60Wタイプ)
〇100mm用(価格表示あり)
パナソニック(Panasonic) 屋内用ダウンライト LGB76310LE1 調光不可 昼白色
〇125mm用(価格表示あり)
大光電機(DAIKO) LEDダウンライト(軒下兼用) (LED内蔵) LED 5.2W 電球色 2700K DDL-5105YW〇150mm用(価格表示あり)
DAIKO LEDベースダウンライト COBタイプ 高気密SB形 非調光タイプ 電球色 白熱灯60Wタイプ 防滴形 埋込穴φ150 ホワイト DDL-5108YWダウンライトが増えている理由
照明器具は、その豪華さを競った時代がありました。
豪華なシャンデリア等はインテリアスタイルとして否定するものではありませんが、
日本のインテリアのニーズが、きらびやかな豪華さよりも、シンプルモダンや省エネやローコストへと傾いてきたことが背景にあります。
ダウンライトにすることで、天井の面がフラットになり、空間がスッキリします。
天井が高く感じるなど圧迫感がなくなり、シンプルでモダンな現代的なインテリアになります、そして、なにより器具代が安いのです。
LEDダウンライトは機能面でも進化しています。
専用調光器を付ければ、明るさ調整だけでなく、光の色も変えられるものができたことで、シーリングライトとほぼ同様の機能を実現できるようになったからです。
その壁の調光器もさらに進化し、リモコン式やスマートスピーカーと連動可能な壁スイッチも大手メーカーから発売されています。
注意点は、照明器具と調光器との組合せはそれぞれ専用になるので自由に組み合わせができないことです。
まとめ
・一体型ダウンライトの交換は、器具ごと交換になる
・ダウンライトの取り換え工事の結線作業に第二種電気工事士資格が必要
・ダウンライトの取り換え交換作業は難しくない
・ダウンライトの取り換えを安くするには、近所の工事店に依頼するのが良い
・ダウンライトはネット通販で購入が安い
・ダウンライトの購入は、取り付けの穴寸法をよく確認する