この記事は、第二種電気工事士の「技能試験」は何をするのか、できるだけ専門用語を使わずに解説しています。
工具や材料も何を準備すればいいの?そんな不安に答える記事にもリンクしていますので、是非最後まで読んでください。
技能試験て、どんな事をする試験なの?難しそう、合格できるかなぁ。
この記事を読むと以下のことがわかります。
第二種電気工事士の技能試験がどんなことをする試験なの
どんな物を準備する必要があるか
どんな練習がどれくらい必要か
合格率はどれくらい
技能試験って何をするの?
技能試験では、下記のような配線図(単線図)が1問だけ出題されます。
この指示通りの作品(成果物)を制限時間内に完成させる試験です。
使用するスイッチや電線等の部材は支給されます。
試験会場の椅子に座ったまま机の上で、出題の通りになるようスイッチやソケットなどを電線でつないでゆき、作品(成果物)を完成させます。
制限時間は40分。
どんな問題が出るの?
問題は年初に13問題が「問題図」として公表されます。
この公表問題の中から必ず出題されます。
へえ、問題は事前に公開されるんだね。
公開問題の解答とそれを解説した本も発売されるから安心かも。
公表問題が出たら、その単線図を配線した実物の写真を掲載したガイド本が出版社より市販されます。
ガイド本には、組み立ての手順や要点、注意点が説明してありますので、必ず買うことをおススメいたします。
工具は必要ですか?どんな工具が必要?
はい、工具は各自用意して持参する必要がありますので、必ず入手して揃える必要があります。
工具は電動工具以外であれば持ち込むことができます(サイズは常識で考えて…)
そして「指定工具」と呼ばれる7種の工具は必ず持参しなければいけません。
指定工具と専用工具も必要なんだ、でも欲しくなってきたな、ドライバやスケールは持ってる。
指定工具は作品完成に最低限必須の工具ですので必ず持参してください。
指定工具以外では「VA線ストリッパー」を持ち込まれる方が9割ともいわれています。
VA線ストリッパーについてはこちらの記事で詳しく解説しています
指定工具には指示がありませんが、筆記用具も必須ですよ。
部材や材料はどうしたらいい?
部材も公表問題に適応したものがネット等で発売されます。電線は消耗品なので余裕のある量を購入しましょう。
部材は反復練習するうちに結線部が痛んで使えなくなってきます、新品の購入をおススメします。
人気のセットは筆記試験の合格発表後は在庫切れになります、自己採点で自信のある方は急いで注文を。
技能試験の練習材料のことは以下の記事で
詳しく解説しています
是非見てください
詳しくは以下の記事で詳しく解説しています
中古品を買うときは壊れていないか注意しましょう。
制限時間があるって焦りそう
制限時間は40分です。公表問題を作る練習で慣れてくると、早く完成できるようになってきます。
早い人なら15分で完成します。
練習目標は30分以内にして、10分の余裕を残して完成できるようになれば焦らなくてよくなってきます。
受験資格について
「技能試験」を先に受けることはできません。
先に「筆記試験」に合格(または免除)された方が受験することができます。
合否はどうやって決まるの?
技能試験の合格基準は「課題の成果物について、欠陥がないこと。」
試験が終わると判定員が作品を一つ一つ判定されます。
そのとき一か所でも「欠陥」があると即、不合格です。
試験の難易度、合格率はどれくらい?
技能試験の合格率は年度によって変化はありますが、
65%~75%です。
国家資格の中では比較的高いと言われています。
どんな練習をどれくらいしたらいいの?
練習量は習得の個人差によるところが大きいです、
目指すのは
「公表問題どれが出ても、欠陥なく制限時間内に完成」させる実力がつくまでです。
一般的には3か月~6か月の期間があれば合格レベルに達するようです。
【技能試験の練習のステップ例】
◆指定工具による基本動作を練習
工具や部材の操作方法、電線の外装の剥がし方など
◆単線図(出題図)を複線図(配線図)への書き換え練習
公表された問題(単線図)を複線図への書き換え
◆欠陥の事例を知る
◆公表問題を1つ作ってみる(時間制限なし)
◆公表問題13問題を全て作ってみる(時間制限なし)
◆公表問題13問題を時間制限つきでトライ
◆反復練習
◆模擬試験
13問題から選んで制限時間内に完成させる
まとめ
技能試験は
・配線図を見て制限時間内(40分)で実際に配線し完成品を審査する試験
・問題は事前に13問題が公開され、そのなかから出題される
・筆記試験合格後に受験可能になる
・工具は各自で用意する
・合格率は65%~75%