第二種電気工事士資格試験、筆記問題に出てくる謎の赤い圧着ペンチについて説明するよ

圧着ペンチの色


指定工具に入っているリングスリーブ用の圧着工具(圧着ペンチ)は、
JIS C 9711-1990の適合品である必要があり、握り部分が黄色になっています。
ホームセンターや工具店の店頭には色々なタイプの圧着ペンチが販売されていますが、技能試験で使用できるのはこの握り部分が黄色の圧着ペンチです、間違って購入されないよう注意してください。

圧着ペンチ
左がJIS C 9711-1990の適合品

圧着ペンチは黄色以外に赤色や緑色のものがありますが、これは主に樹脂被覆のついた圧着端子用のもので、樹脂被覆をキズ付けないよう先端のダイス部分が滑らかになっており刻印もありません。金属のリングスリーブを圧着しても十分に圧着する事が出来ません、しかも
圧着するとリングスリーブがダイス部分に食付いてしまい取り外すのにひと苦労します。
実技試験のなかで リングスリーブを圧着できるのは、握りが黄色い圧着ペンチのみです。

左端:リングスリーブ 
右側:被覆付き端子

さて試験ではどうなるのか

一番注意したいのは、筆記試験に出る「材料・工具選別試験」です。
写真の中から必要な材料や工具を選ぶ問題です。圧着ペンチは必需工具なので必ず選ぶのですが写真に赤い圧着ペンチしか掲載されていない場合があります。
この手のヒッカケ問題が過去に何度も何度も出題されています。
圧着ペンチは必須なのでついつい選んでしまいますが、 もういちど言っておきますよ!
「赤い圧着ペンチ」は選んではダメ~!