自宅の電気の配線工事って、
自分でやったらダメなんですか?
僕は手先に自信があるので、DIYで出来そうなんだけどな。
自宅ならいいんじゃないの⁉
照明器具や配線器具の交換などは「資格が無いとできない」と言われて、がっかりしたことはありませんか?
国家資格である第二種電気工事士の資格をとれば、有資格者でなければできない電気配線工事等が合法的に可能になります。
セルフリフォームやDIYの幅が飛躍的に広がります。
電気工事士として働くことは目的ではなく、古民家の再生や賃貸住宅経営の個人の不動産投資家さん大家さんが第二種電気工事士の資格を取得されるケースが増えています。
工事士を職業にしなくても、電気工事ができることでDIYの幅は各段に広がります。
この記事を読めば、
第二種電気工事士資格を取得すれば可能になるDIYの具体的な内容がわかります。
それでは早速始めましょう。
どんな電気工事ができるようになるの?
第二種電気工事士の資格を取得すると、ざっくり言えば分電盤ブレーカー以降の電気工事が可能になります。
この説明だと内容があまりに幅広く、工具や経験、スキル無しでは実際の作業ができないものも多くあります。
ここでは一般的に多い工事内容に的を絞って具体的に書くことにします。
第二種電気工事士の資格をとれば、こんなことが可能になり
DIYの幅が大きく広がりますね!
コンセントの交換、移設。
壁に埋め込んであるコンセントを新しいデザインのものに交換したり、コンセントの個数を多いものに取り換えたい事って結構多いと思います。
電気工事士の資格があれば、壁コンセントの交換は可能になります。
部品代は安く、安いものは数百円でネットやホームセンターでも売っています。
電気工事になるので、電気工事士の資格なしに交換できません。
最近は壁コンセントにUSBが内蔵されたものも大手メーカーから発売されるようになりました。
僕はこちらのUSB付きの壁コンセントに交換しました。
壁コンセント周りのUSB充電器が不要になり配線がスッキリしました。
画像をクリックすると価格を見ることができます。
今後、一般家庭でも小電力の家電はUSB化が進むことは間違いなく、これは家電メーカーの国際化と製造の低コスト化が背景にあります。
すでに小型家電はUSB化が進んでいますし、USBの規格が上がるにつれ流せる電流も大きくなりましたUSB3.0なら約100Wクラスが使える計算です。しかも直流で低電圧なので漏電や感電の危険性がとても低く安全です。
また、無線化(Wi-Fi化)で不要となった壁のLANのポートの部分外して、コンセントにしました。
移設や増設する場合は、壁に穴を開けて壁の中で配線が必要になります。ブレーカーの容量も検討が必要になります。
壁スイッチの交換、移設。
壁のスイッチは10年もすると樹脂プレートが黄ばんできて汚くなってきます。新型のスイッチはカッコいいデザインで操作性もいい大型パネルになっています。操作性は良いし、カッコいいです。
価格も高くないので、リフォームとしては安いものです。壁クロスが綺麗でも壁スイッチが古いままだとダサいですよね。
第二種電気工事士の資格をとれば、全て自分でできるようになります。
照明器具の交換、移設。
近年のシーリング照明は、素人でも交換可能なアダプタ方式になっているので、工事士でなくても交換OKです。しかし、移設や、小型のシーリング照明(アダプタなし直付)や玄関灯、ダウンライトの交換は電気工事士でないと交換できません。
直付け照明器具や引掛けシーリングの交換
小型の照明器具はアダプタ式でないことが多く、配線工事となるため工事士でないと取り換えできません。
簡単そうに見える工事ですが、ダメなものはダメです。その理由や罰則は記事の最後に記載しています。
ダウンライトの交換、移設
ダウンライトの交換作業は穴のサイズが合えばとても簡単です
でも、配線接続に電気工事士の資格が必要
ダウンライトは天井に穴を開けて埋め込んでありますが、近年のものであればバネでとめているだけなので、枠ごと下へ引き下げればダウンライトは取り外せます。
穴の寸法は各メーカーともほぼ標準化されていて、φ100、φ125、φ150の三種類です(住宅)この穴寸法(φ=穴の直径ミリ)に合うLEDダウンライトを買ってきたら取り換え可能です。
割と簡単な作業ではありますが、配線工事は電気工事士にしかできません。
今やLEDダウンライトの価格はLED電球並みに安くなっています(本当です)
LED照明が普及しましたが、まだまだダウンライトは蛍光灯や白熱灯という方も多いようです、それはダウンライトの交換には電気工事が必要ということが最大のネックなのです。
LED照明の電気代は蛍光灯の約半分、白熱灯の約1/10ですから工事代がかかってもメリットは出るのですが。
インテリアリフォームと省エネ効果の高いアイテムです。
移設なら比較的簡単でも、ダウンライトを新設や増設する場合には天井に穴を開けないといけないので、工作の難易度は高まります。
ご注意:戸建て住宅の天井は断熱施工されていることが今や普通になっています、必ず断熱施工可能のダウンライトであることを確認して買いましょう。断熱施工可能・SB型と記載があればOKです。
また、人感センサーを備えたダウンライトも増えてきました。
既存の器具と取り換えるだけで、自動点灯するダウンライトになるので取替えを検討してみてはいかがでしょう。以下の記事で人感センサーについて詳しく解説しています。
防犯カメラ設置
カメラを設置するだけなら一般の方でも可能ですが、実際には電源の配線工事が必要になってきます。
DIYが得意な方なら、カメラの取り付けや調整などができる方も多いと思います。しかし電源工事となると電気工事士の資格が必要になってきます。
エアコンは自分で交換できる?
エアコンも知識や経験と工具があれば可能ですが、あまりおススメしません。
それは、資格の有無より配管工事の専用工具、工作技術や取り付けのノウハウの方が重要だからです。
加工済みのエアコン配管セットがホームセンターで売られていますし、配管加工工具のレンタルサービスもあります。
YouTubeにたくさんの動画で紹介されているので、電気工事士資格があればトライしてみることは悪くありません。
なぜ、電気工事士にしかできないの?
なぜ、電気工事士にしかできないの?
漏電や発火するような素人工事による火災から生命と財産を守るためです。
無資格で電気工事をすると、三月以下の懲役又は三万円以下の罰金です。
ちょっと安い罰と思うかもしれませんが、資格なしに工事をして、万が一火災にでもなれば人命にもかかわり途方もない社会的かつ経済的な「罰」が下ることになります。
免許の期限はあるの
第二種電気工事士の免許は一生ものなんですね!早くとった方が得とも言えますね。
第二種電気工事士の免許に有効期限はありません、更新もありません、一生ものです。
居住地の変更や姓名の変更、紛失などによる再発行の手続きは都道府県の免状窓口で行ってもらえます。
まとめ
電気工事士の資格があればDIYの幅は格段にひろがる。
コンセントやスイッチ、ダウンライトの交換は安くて簡単でコスパいい。
増設、移設は工作の難易度と電気容量に注意。
資格なしに工事すると、罰則より命と財産を失うリスクの方が大きい。
免許は一生もの、更新も不要です