電工一発です
今回は指定工具の中でも一番重要な「圧着ペンチ」こと「リングスリーブ用圧着工具」について書いていきます。
この記事を読むと次の事がわかります。
圧着ペンチとは、何をするもの
圧着ペンチの種類
圧着ペンチの使い方
技能試験用の圧着ペンチおすすめ
記事の最後にはおススメの圧着ペンチを載せています、ぜひ最後まで読んでください。
それでは早速始めましょう。
圧着ペンチとは
「圧着ペンチ」って何するものですか?
「圧着工具」と「圧着ペンチ」は違うの?
「圧着端子」をカシメる為の専用の工具です。
技能試験では「リングスリーブ用圧着工具」を指します。
「圧着ペンチ」は圧着工具の一般名で幅広く使われる名称です。
一般的に電線同士を接続する手段として、「圧着端子」に電線を通し、カシメることで結線をします。
「圧着端子」をカシメるための工具を「圧着ペンチ」と呼ばれます。
「圧着ペンチ」とは一般名称で、幅広く用いられており種類も豊富です。
現場では「アッペン」と短縮して呼ばれることもあります。
圧着ペンチの種類
圧着ペンチは端子の種類にあわせて大きく二種類あります。
大きく分けて、端子の絶縁被覆の有無です。そのなかでサイズがあります。
大きなものは人力でなく油圧を使った超大型のものまであります。
絶縁被覆付き圧着端子用
上の写真のような「絶縁被覆付き圧着端子」用の圧着工具です。
被覆を傷付けることの無いように先端(ダイス)の形状がなめらかになっています。
ゆえに、刻印もありません。
技能試験では使いません。
裸線用圧着スリーブ用
このグリップが黄色の圧着工具が必須なんですね!
技能試験では、電線の芯線を繋ぐ為に「リングスリーブ」という金属製の筒状の部品を用います。
電気工事士技能試験で用いられる圧着端子は、後者の「導線用裸圧着スリーブ」です。
この「リングスリーブ」の内側に複数の芯線を通し、専用工具「リングスリーブ用圧着工具」を使ってカシメることで接続が確実になり、リングスリーブに刻印が入り接続が完了します。
電気工事士技能試験で用いるのは「リングスリーブ用圧着工具(JIS C9711:1982/1990/1997適合品)」のみです。
適合品はグリップの色が「黄色」なので見分けが付くようになっています。
以降、本記事では「リングスリーブ用圧着工具」または「技能試験用の圧着工具」と記します。
リングスリーブ用圧着工具の使い方
リングスリーブ用圧着工具は、圧着を始めると握り切るまで戻らないラチェット機構がついています。
実際に使用する場合、この機能を応用して先にスリーブを工具の先端(ダイス部)にセットしてから芯線を入れるという手順がやり易いと思います。
これは、圧着不良を起こさないための機能で、完全に圧着すると「カチン」と音がなってリリースされます。
この機構を「成形確認機構」といいます。
途中でリリースを可能にする解除機能の付いている工具もありますが、間違えた場合はカシメきって、電線を切ってやり直します。
技能試験用にの圧着工具おすすめ
技能試験は机の上で行うので、小型のリングスリーブ用圧着工具に人気があります。
グリップ部分も、くびれを大きくして片手でも握りやすくするなど改善工夫がこらされています。手の小さな受験者にはとても大人気です。
実技試験用に工具を新たに買う場合は、小型のリングスリーブ用圧着工具がおすすめです。
おすすめリングスリーブ用圧着工具
ホーザン(HOZAN) 圧着工具(リングスリーブ用) 圧着ペンチ 第二種電気工事士試験対応 適応サイズ小(1.6×2)/小/中 P-737
マーベル(MARVEL) 圧着工具 ハンドプレス リングスリーブ用 MH-17S 電気工事士技能試験必携
エビ リングスリーブ(E)用ミニ圧着工具 使用範囲小(1.6×2)・小・中 AK17MA2
圧着ペンチまとめ
圧着ペンチはリングスリーブを圧着して、かしめる工具
圧着ペンチは技能試験に必須
使用できる圧着ペンチはJIS規格品のみで握りが黄色
試験用の小型タイプがおススメ